2013年6月15日、世界一周スタート。

世界を自分の足で歩いて、空気を吸って、自分の経験にしたい。
ダンサー、俳優、パフォーマー、表現をする人間としての自分の一部にしたい。
自分の中の世界地図を埋める旅。

タイ→ラオス→ベトナム→カンボジア→タイ(2回目)→マレーシア→シンガポール
→中国(広州)→マカオ→香港→中国(北京)→インド→ネパール→トルコ→ブルガリア
→ギリシャ→イタリア→バチカン市国→サンマリノ→スロベニア→クロアチア→モンテネグロ
→ボスニアヘルツェゴビナ→セルビア→ハンガリー→ポーランド→チェコ→オーストリア→ドイツ→(一時帰国)
→イギリス→フランス→スペイン→モロッコ→エジプト→ケニア→南アフリカ→アルゼンチン→ウルグアイ→チリ
→ボリビア→アメリカ→日本帰国

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2014/02/05

アウシュビッツで考えること。

ポーランド、クラクフにきた目的と言ってもいい、アウシュビッツ博物館の見学へ。

クラクフから電車で約1時間のところにアウシュビッツ強制収容所のあったオシフィエンチムという街がある。



そもそも「アウシュビッツ」という名前はオシフィエンチムをナチスドイツがドイツ風の名前に変えさせたもの。


今回、僕はこのアウシュビッツ博物館で「中谷さん」という日本人ガイドの方にガイドをお願いした。

中谷さんはアウシュビッツ博物館の公式日本人ガイドで、とても有名な方。
そして評判がすごくいいので、せっかくならと僕もお願いすることにした。

メールで連絡を取ると、中谷さんは多忙でこの日を逃すと10日後まで空いていない、と言われたため、僕はハンガリーから慌てて移動してきたというわけである。

そう、中谷さんは人気かつ多忙なのである。


博物館の前で、中谷さんと待ち合わせ。
他に、一緒に今日案内される日本人の人が6人いた。

この日の気温は0度。めちゃくちゃ寒い。
しかし、極寒こそアウシュビッツという気もする。


アウシュビッツ博物館、とはアウシュビッツ強制収容所の施設跡を保存し、当時の物やデータを公開しているところ。


俗に「負の世界遺産」なんて言われたりもする。

人類の犯した過ちを、消し去るのではなく、残すことで伝えていき、同じ過ちを繰り返さないようにというのが残している目的。


「とくにあなたたちのような若い方々が積極的に学び取ってください。」と、中谷さん。

そう、僕たちは、もっともっと真剣に、積極的にならなくてはいけない。









僕が一番心に刺さったのは「傍観者になってはいけない」という中谷さんの言葉。


政治に参加すること、自分の住んでいる国のことに関心を持つこと。
自分の生きていく世界をどうしたいのか。
そのヒントとなるものは、過去の歴史や他国の歴史にある。


アウシュビッツの惨劇は「ヒトラーという異常な独裁者の起こした大量虐殺」とかそんな単純なことじゃない。

なぜヒトラーのような人間が出てきて、支持されたのか?
異常な大量虐殺が行われているのに、なぜ止められなかったのか?

そういうところから考えなくてはいけない。

ヨーロッパの先進国を旅して感じるのは、とても人種と民族の混合が進んでいるということ。
そして、貧富の差がとても広がっている。

日本はそれらの国に比べれば、ほぼ、単一民族だし、総中流なんて言われるくらい貧富の差も小さいと言っていい。
これは良いことか、悪いことか?

これから少子高齢化社会などで社会のバランスが崩れ、移民を受け入れるなんてことになったときに、果たして日本人はすぐに対応できるのだろうか?
国際化社会に向かう精神的な準備が本当にできているのか?

同じ過ちを犯さないために、過去の歴史から積極的に学び取ること。
時代は変わっても、人間の本質は変わらない。

中谷さんのガイドは大学の講義のようでもあり、考えさせられることが多く、頭がパンクしそうだった。
とても一日で消化できるものではなかったし、今でもグルグル巡っている。


僕はこのアウシュビッツ博物館と中谷さんのガイドはとても勉強になり、このあとの旅のいろいろなものの見え方が変わってくるほどだった。

すごく遠いところだし、なかなか難しいとは思うけどぜひ高校生や大学、若い人に来て欲しいなと思う。

それは世界を旅することも同じくだけど。


海外に出て視野が広がりました、ってよく言うけどホントに広がる。
日本にいたら見えないものがたくさん見えるから。

僕自信、もっと高校生くらいのころに世界に興味を持っていれば、世界史・日本史・政治経済なんかの勉強がはかどっただろうなーと思う(笑

それでも、まだまだ若いうちにこれて本当に良かった。

これからももっと積極的に、世界に興味を持っていきたい。

そんなことを考えさせられるアウシュビッツだった。
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