2013年6月15日、世界一周スタート。

世界を自分の足で歩いて、空気を吸って、自分の経験にしたい。
ダンサー、俳優、パフォーマー、表現をする人間としての自分の一部にしたい。
自分の中の世界地図を埋める旅。

タイ→ラオス→ベトナム→カンボジア→タイ(2回目)→マレーシア→シンガポール
→中国(広州)→マカオ→香港→中国(北京)→インド→ネパール→トルコ→ブルガリア
→ギリシャ→イタリア→バチカン市国→サンマリノ→スロベニア→クロアチア→モンテネグロ
→ボスニアヘルツェゴビナ→セルビア→ハンガリー→ポーランド→チェコ→オーストリア→ドイツ→(一時帰国)
→イギリス→フランス→スペイン→モロッコ→エジプト→ケニア→南アフリカ→アルゼンチン→ウルグアイ→チリ
→ボリビア→アメリカ→日本帰国

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2013/08/02

地図が読めてピザ屋でバイトしてた話。

日本にいたとき、僕は「地図の読める男」だった。


僕は高校生の時に、地元のピザ屋でデリバリーのバイトをしていた。
原付に乗って、30分以内にピザをお届け!というやつ。
(けど30分以内に行こうと届けなくてはと焦りすぎて事故るバイトくんが全国で多発したために、そのキャンペーンは中止になったらしい。)

ピザ屋の事務所内の壁には、配達エリアの大きな地図が貼ってある。

注文を受けるとまず、住所を元に自分で配達先の家を地図から探す。
何丁目、何番地と絞っていくと、あとは数軒のなかから探すだけだ。

そして次は、自分のいるピザ屋からその配達先までのルートを考える。
基本は、わかりやすい大きな道を行き、最後にちょこちょこと曲がる。
けれど大きな道は信号も多い。
なので慣れてくると、一度も信号に引っかからないルートや、時間帯によって混まない道を選んだり、大胆なショートカットを見つけたりする。
それを先輩から教えてもらったり、自分で考えたりするのも楽しい。

そしてルートを決めたら、暗記する。
X個目の信号で右折、そのあとYブロック目を左折、Z軒目。などと覚える。
バイクを運転中にメモなど見れないので、暗記が基本だ。

ピークの時間帯は2~3軒の配達先を一度に回ったりする。
この時にどのルートがもっとも効率の良いかを考えたりするのが、また楽しい。

ピザ屋エピソードは結構ある。
色んな家に配達行くから、変な人もいっぱい。

客データに「※チーズ多めにのせてください!!!」って入ってる空手家の人とか
玄関に天井が届きそうなくらいピザの空き箱を積んでる一人暮らしの人とか
配達に行くとジュースもらえるから誰が行くか取り合いになるおばあちゃんちとか

ピザ屋話で、いくらでも書けちゃうけど、キリがないのでこのへんで!笑



だから僕は地図には自信があった。
地図を見たら、そこにすべてが書いてある。地図があれば、迷うことはない。
そう思っていた。



しかし、海外に出て、方向音痴となる!!!



なまじ地図が読めると思ってるから、「たぶんこっちだな」と思って全然逆方向に向かって歩いてたりする!
そしてしばらく歩いてから気付いて、戻ろうとする。
元来た道を戻るより、この方角に行った方がショートカットでは?と思い、さらに迷う!

迷ってからやっと地図を開くが、海外の地図の住所の法則性がわからず、現在地が全くわからない!
通りの名前や目印も、現地語だったり英語だったりでよくわからない。


そして人に聞いたらいいのだが、迷ってると悟られると騙されると思い、聞けない!


今日はバンコクのフアランポーン駅で、宿を探していた。


ガイドブックによると、安宿が点在しているエリアが駅から300Mくらいの場所にあるはずなのだが、1時間歩きまわってもそれらしき通りが見つからない。

合計20キロはあるであろう荷物を背負い、見知らぬ土地で目的地が見つからず歩き回るのは想像以上に体力と気力を消耗する。
それでも迷ってると悟られないように、黙々と歩く。
…いや、バレてるか?笑


体力の限界を感じ、観念してコーヒーショップに入り休憩しながら若い店員に道を聞く。
路上の人よりも、こういう店の人の方が信用できる気がする。
「あのー…この地図だと、この店、どこですか?」

…想像してた自分の現在地と、本当の現在地の違いに愕然とする。


そして正しい道を聞き、やっと目的の安宿通りにたどり着く。

が、思ってたより駅から遠い。
これはこのあと街に出るのには不便だと思い、
結局スタート地点のフアランポーン駅前まで戻り、駅から徒歩1分の安ホテルにした(笑

ホテルのフロントに着いた時、探し始めて2時間が経過していた。
途中のコーヒー休憩を差し引いても、バックパックを背負ったまま下ろさず、グルグルと5キロ以上は歩いたと思う…。


フアランポーン駅前のステーションホテル。
シングルルーム280バーツ(840円)。駅前でこれは悪くない!
部屋はどこ?と聞いたら「604」と。

6階まで、エレベーターがなかった!

2時間歩いた後に、バックパックを背負って6階まで上がるとか、修行ですか!?

重たい荷物を背負って階段を上るのは、歩くのとはまた別の疲れがある。
別のホテルを探す体力はないし、値段も安いし、部屋は見てないけど登りながら心の中でここに決めた(笑


ちなみに「ステーションホテル」なんて言うとキレイそうだが全然そんなことはなく、ボロボロ!
シャワーとトイレは室内にあるけど、お湯は出ない。もちろん扇風機のみ。
エレベーターないし、280バーツ(840円)で納得という感じ。

けど、バックパッカーにはコスパ的にはいいと思う!
コンビニや屋台もすぐ近くにあるし、フアランポーン駅は目の前!
フアランポーンは地下鉄も通ってるから街にも出やすいし。


部屋の窓からの眺め。ホントにフアランポーン駅、目の前、6階。

6階まで上がる体力があれば、バックパッカーにはオススメです!笑


さて、話は「地図の読める男」に戻る。


僕は、日本では地図が読める。
僕より読めない人もたくさん見てきたし、相対的にも読める方だと言っていいと思う。

けど日本で地図が読めても、海外でも地図が読めると過信しない方がいい!

これはグーグルマップのGPS情報とかも一緒。
グーグルマップも、地図が読めてないのに盲信すると泥沼にはまる。

迷わないうちはいいけど、迷ってからの復帰が海外はめちゃくちゃ難しい。
というか迷ったら地図だけで復帰するのはやめた方がいい。泥沼化する。

なのでこれからは、自分は地図が読めると思わずに、慎重になる!
歩き出す前に、コンパスで方角を確認し、通りの名前や目印をいくつも確認する。
迷ったと感じたら、別の道を行かずに、来た道をスタート地点まで戻る。

少しづつ、海外の地図に慣れていかないと、治安の悪い国や地域が心配過ぎる!


僕の「地図が読める男」の称号は、日本限定です。
免許があったら「但し日本国内に限る」ってAT限定のように書かれてても文句言えない。


この旅で限定解除したいーーーーー!


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