2013年6月15日、世界一周スタート。

世界を自分の足で歩いて、空気を吸って、自分の経験にしたい。
ダンサー、俳優、パフォーマー、表現をする人間としての自分の一部にしたい。
自分の中の世界地図を埋める旅。

タイ→ラオス→ベトナム→カンボジア→タイ(2回目)→マレーシア→シンガポール
→中国(広州)→マカオ→香港→中国(北京)→インド→ネパール→トルコ→ブルガリア
→ギリシャ→イタリア→バチカン市国→サンマリノ→スロベニア→クロアチア→モンテネグロ
→ボスニアヘルツェゴビナ→セルビア→ハンガリー→ポーランド→チェコ→オーストリア→ドイツ→(一時帰国)
→イギリス→フランス→スペイン→モロッコ→エジプト→ケニア→南アフリカ→アルゼンチン→ウルグアイ→チリ
→ボリビア→アメリカ→日本帰国

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2013/06/17

世界一周二日目!早くも詐欺師に財布の中身全部とられる!

昨日は叔父さんの部屋にお世話になったので、今日は宿を決めるため、カオサンへ。
カオサンと言えば、バックパッカーの聖地としてあまりにも有名。
とりあえず、最初の宿はカオサンで、と思っていた。

その前に古本屋でやっとガイドブック「地球の歩き方」を購入。

カオサンへはBTSのサパーンタクシンから船に乗り換える。
カオサンはBTSが発展した今、実は行きにくい陸の孤島になっているらしい。
タクシーやバスでも行けるが渋滞することも多く、船が一番。川を船で上る。
船は15バーツ(45円)。システムはバスと一緒でおばちゃんが集金に来た。


降りる船着き場を教えてくれたおっちゃん

船着き場からしばらく歩くとカオサンロードについた!
カオサンは特に欧米人のバックパッカーが多い。オープンテラスに座ってるのも欧米人ばかりでどこの国かと思う。
あとは屋台、入れ墨屋、ドレッド屋、土産物屋、偽ブランド物などなど…



さて、宿を決める。ゲストハウス、5階のシングル180バーツ(540円)、エアコンなし扇風機あり、バストイレ共同。というかベッドだけの部屋。

荷物を置き、貴重品だけは持って街へ。
ぶらぶらしていると、一人のおばさんに道を尋ねられる…どうやらマレーシアからの観光客らしい。
しかし僕はまったく目的もなくぶらぶらしているので「すみませんがわかりません」とそっけなく答えると
「Are you Chinese?」と聞いてくる。(以下すべて英語)「ノー、日本人だ」と返すと、
「早稲田大学って知ってますか?私の娘は早稲田大学に留学してるんです」とおばちゃん。
そこで僕はびっくりして「僕は早稲田大学出身ですよ」と答えると「すごい!今日時間ありますか?私の娘に会わせたいわ!娘は日本で友達がいなくてかわいそうなの!」
すこし盛り上がったが、では、と立ち去ろうとすると
「いやいや、ぜひ今から私たちのホテルにきてください!娘と友達になって!ご飯もごちそうしますよ!」とすごい勢いで引き止められる。
まぁ、今日は予定も決めてなかったし、早稲田の留学生ってのもなにかの縁かと思い
「わかりました、いきましょう!」というと「待ってて、従姉妹がくるから」と電話をし5分もたたずに従姉がやってくる。そして3人でタクシーに乗り、ホテルへ向かう。
そこでカジノのディーラーだという彼女らの従姉妹の男性に出会う…

さて、その後ブラックジャック詐欺に遭うのだが、悲しいことにこの詐欺はあまりにも有名で被害者が山のようにいるテンプレート化された詐欺なので詳しくは省く。
「ブラックジャック詐欺」と検索すればたくさんほぼ同じ流れがでてくる…

端的に言うと
遊びだと思ったら本当の賭けが発生したゲームで40000ドル(400万円)のイカサマ賭博の片棒を担ぐハメになり、向こうはキャッシュで持っている。困った、イカサマで勝つことは分かっているのだが、現金がある証明をしなくては…僕も友人から借りてくるが君も財布の中身とクレジットカードを預けてくれないか?大丈夫!絶対勝つんだから、証明できれば400万を山分けだ!やったぜ!、と

この時点では詐欺と分かっていたのだが、いかんせん、どこだかわからない密室で3人に囲まれている。ブラックジャックをやりながらも動悸が止まらなかった。
「手持ちはこれしかない」と財布を出す。財布の中にはその日の分に小分けした1400バーツ(4200円)しかなかった。「カードがあるだろう?」「ホテルにある」「パスポートは?「ホテルにある」
これは実は嘘だった。カードとパスポートは隠しもっていたが、持ってないと貫き通した。この嘘をついたことも「もしこの嘘がバレたら大変なことになるのでは…」と震えた。
「ホテルの名前は?」これはとっさにカオサンの別のゲストハウスの名を言った。
「では、今から二人(カカとアンニャ)とタクシーでホテルに行き、カードを持ってきてくれ」と言われ、タクシーに乗る。楽しく話が盛り上がった行きのタクシーが嘘のように僕は沈黙していた。
アンニャは「ナガブチしってる?カンパイ~イマ~」と話しかけてきたが適当に流した。
30分後、カオサン近くまで来るとアンニャが「そのリュックはタクシーに置いていきな」という。僕はオーケーと答えながらも、リュックをギュッと掴み直した。
カオサンの入り口付近、カカと出会ったあたりにタクシーを止める。
そして停車して、ドアを降りた瞬間、僕はリュックを掴み全速力で人混みにダッシュした…
200Mほど走り、後ろを確認して付いてきてはいなかったが、振り返りながら5分ほど走った。

結局、被害額は財布の中身1400バーツ(4200円)。
お金を小分けにしていたこと、パスポートやカードを衣服の中に隠してもっていたことが不幸中の幸いだった。
ネットで他の人の被害を見ると、限度額の10万円程度までやられてる人も多い。4200円で済んで良かった、命が助かってよかったと思うしかない。

しかし、疲れ果てながら部屋に戻り、「地球の歩き方」を読むとこの詐欺は載っていた。
ネットで調べてもたくさんでてきてガックリしたし恥ずかしくなった。典型的な初心者狙いの詐欺にやられたのだ。
知らない人についていかない、うまい話はない。と書いてある。

二日目にして、痛い目を見て身が引き締まったが、この日はもう疲れとショックで部屋から出なかった。


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