マレーシアへの入国は、フアランポーン駅からマレー鉄道で国境越えて、バターワースから。
フアランポーンからバターワースまでは14:45出発で翌12:25着。約22時間かかる、寝台列車。
フアランポーンに宿を移した日、翌日のチケットを予約しに駅の窓口へ向かうと、僕の欲しかった2等の下段のベッドは満席だと言う。
タイの寝台列車は先月、バンコクからチェンマイに向かう時も乗ったが、二等車は2段ベッドで上段と下段がある。
ベッドは下段の方が300円くらい高いのだが、下段から埋まる。
上段の方が狭いし、上段は窓が無いのだ。列車の旅で窓がないのはさみしい。
翌日の出発は諦め、翌々日の2等下段のチケットを買った。
1210バーツ(3750円くらい)。
こうやって、移動スケジュールも簡単にずらせるのも長期旅行のメリットだ。
下段が満席ならしかたなく上段、じゃなくて、一日遅らせればいい。なにも問題はない。
そして、バンコク延長日をのんびり過ごし、出発の日。
宿をチェックアウトしたのは11時半。
発車の14:45までは3時間くらい時間がある。
宿はフアランポーン駅前だったので、駅で待っても良かったが僕は地下鉄に乗り、一駅隣のサムヤーン駅に向かった。
サムヤーン駅直結のチャムチュリースクエアー。
僕が前月のバンコク滞在でもお気に入りだった、ショッピングセンター。
フアランポーンの駅よりよっぽど綺麗だ。
昼ご飯を食べ、スタバに入り、モバイルたちを22時間の列車に備えてギリギリまでフル充電。
地下のスーパーで水とお菓子も買い込む!
前回のチェンマイへ向かう列車は、22時発だったのに50分遅れて発車した。
14:45発だけど、どうせ早く行っても遅れるんだろうなー、と思いつつ14:15分ごろ駅に着く。
30分前行動、ビビリである笑
列車はもうホームに着いていて、乗れる状態だったので乗り込んだ。
まだ昼間なので、シートは向かい合わせのボックスになっている。
どうやら今のところ、僕の上段のベッドの人はいないようだ。
つまり、このボックスは僕一人の占有スペース、荷物も置けるし、脚を反対の座席まで伸ばせる。
行儀悪い!と思われるかもしれないが、それは日本人の感覚で、この車内では誰もがそうしている。
そうこうしていたら、列車は出発した。定刻通りだ!
危ない!どうせ遅れるだろ、と油断していたら乗り遅れるところだった!
車内はもちろんトイレもあるし、僕はタイではSIMカードを買っていたのでずっとネットも繋がる。暇つぶしには事欠かないし快適だ。
だが、エアコン効き過ぎで寒い!
上着を羽織るが、短パンの脚元も寒かったのでヒートテックのタイツと靴下も履いた。
枕に足のせてるけど、この枕は枕カバーが一人ずつに配られるので、清潔。
そして靴下は鞄から出したてなので、キレイだから!笑
まさか東南アジアでヒートテックタイツが登場するとは思っていなかった…
18時ごろ、車内メニューから選び、夕飯を食べる。
注文すると、座席の間にテーブルを作ってくれ、自分の席で食べられる。
車窓から流れる景色を見ながら、テーブルで食べる夕飯はなかなか優雅な気分だ。
180バーツ(560円くらい)だから決して安くはないけど、なかなかおいしくて綺麗に完食。
デザートのパイナップルがめちゃくちゃ甘かった!
翌朝の朝食とコーヒーも150バーツ(460円くらい)も頼んでおいた。
モーニングコーヒーは薄め?「濃いめ!」
ミュージカル好きならやってみたいシチュエーション!
あ、ホントはモーニングティーだけど。
食事が終わると、車掌さんがベッドを作ってくれる。
一人で全部やっていて大変そうだが、手際がいいのですぐに完成する。
カーテンも閉めて、個室の出来上がり!
僕の身体のサイズなら、バックパックもカーテン内に入れてもスペースは十分。いちおう、寝てる間は盗難が怖いからね。
これでもまだ、夜19時。出発から4時間、全行程の5分の1も過ぎてない。
窓の外は真っ暗で、街明かりなんか見えないし楽しむ景色もない。
やることもないので、タブレットで溜めておいた動画を見たり、音楽を聴いたり本を読んだり…物思いにふけったり。
暇だけど僕はこの時間が結構好きだ。なーんも気にせず、ひたすら自分の時間を過ごせる。
やはり夜行列車に乗ったらキャッツが聴きたくなり、「スキンブルシャンクス」を聴いてぼんやり妄想をしていた…。
朝、まだ夢うつつでまどろんでいたら、カーテンで仕切ってある自分のスペースの外からの会話が耳に入る。
恐らく欧米人の男の声「何時にボーダー(国境)に着くんだ?」
車内係らしき女の声「たぶん、7時半くらいね」
もちろん英語だったが、まだ目を閉じてた僕の耳にバシっと入ってきた!
あれ!?寝ぼけてるのに、英語の会話が聞こえてきちゃうなんて、旅に出てきてヒアリング力上がってる!?
と、一瞬喜んだが、タイ人の車内係にわかるように聞きやすい英語ではっきり喋ってただけな気がする(笑
しかもたぶん聞いてる方も英語のネイティブじゃない。
が、ここで重要なのは、7時半に国境に着いてしまうということ。
あわてて時計を見ると、今は6時半。
僕は昨日、朝食とコーヒーを頼んでいた。早く起きて食べなきゃ!
簡素だが、バランスも取れ、程よい量!というかお腹いっぱいになった!
相変わらずパイナップルのデザート感が半端ない!
それにオレンジジュース(ゼリーみたいに見えるけど)も飲んだらお腹はちゃぷんちゃぷん!
ここですばらしく熱々のコーヒーがくる。
今何時?あと30分で国境着いちゃう!
おーう、熱くて飲めないよ…笑
モーニングコーヒーは…「濃いめ!」なんて優雅さはない朝だった…自分のせいだけど(笑
一度ヨーロッパあたりの夜行列車で、一等車に乗って優雅にモーニングティーを頼みたいなぁ。
東南アジアの二等車は、ちょっぴりバタバタ。それでも、旅情がある!
僕は夜行列車が好きだ。
スキンブルシャンクス!
長くなったので、マレーシアへの国境越えについては明日のブログで!
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